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兜町(茅場町駅)を中心として、東京メトロ沿線の雰囲気を写真とともに現地からお届け。経済指数では分からない視覚的情報も発信しています。       経済について思うことや地域の隠れた穴場のお店等も合わせて紹介しています。
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心配ごと

プロのように投資の知識や経験がないけど、

投資の技術を持たない人は失敗する可能性が高いのか?


アドバイス

商売の基本は安く買って高く売ることです。

例えばあなたが、「今年の冬は寒いらしい。

値段が上がる前に夏のうちに灯油を買っておいて、

冬になったら高値で売りさばこう」とたくらんで、

灯油を買ったとします。

予想どおりに厳寒の冬が到来し、灯油が値上がりすれば成功です。

逆に暖冬で灯油が二束三文になれば失敗です。

このような取引を投機といいます。

投機は売った人と買った人の損得を合計するとゼロになる仕組み
(これをゼロサムゲームといいます)

になっています。自分の収益は誰かの損失です。

皆が収益をえることはできません。

収益を得ることができるかどうか、取引のタイミング次第です。

ここで例にあげた灯油の他、貴金属や穀物などさまざまな商品は

「商品先物」として実際に売買することができます。

株式は「会社の所有権」、株主は「会社のオーナー」です。

会社が稼いだ利益は、会社の社長さんの懐に入るのではなく、

オーナーへ配当として支払われます。

つまり、株式投資では株価が一定だとしても収益が得られるのです。

また、債権投資では利息収入を得られるので、債権価格が一定だとしても利益が得られます。

誰かの損失が別の人の収益になる投機と株式や債券への投資では、収益の元が違うのです。

実際には、「あの会社は配当が増えそうだ」とか

「あの会社は倒産して借金を返せなくなりそうだ」といった市場の評価によって、

株式や債券の価格が変動します。

この値動きに気をとられて、短い期間で売買を繰り返す投資家も少なくありませんが、

収益の元を思い返してみれば、必ずしも売買を繰り返す必要はないはずです。

気をつけなければいけないことは、取引コストは「確実」に発生しますが、

売買による収益は「不確実」であることです。

売買を繰り返すと取引コストがかさみ、収益を圧迫されます。

コストを上回るほどタイミングよく売買できればよいのですが、

そのタイミングを当て続けるのは至難の業です。

世の中には、収益の元の説明もしないで、

「リスクをとればリターンが得られる、だから

『投資=不確実な取引』をお勧めします」といった

不誠実なアドバイスをする人が少なくありません。

彼らは、ひょっとしたら確実に発生する取引コストを受ける側の人間で

「できるだけ取引回数を増やすように仕向けて、自分の収入を増やしたい!」

と考えている人かもしれません。

「投資をするってことは不確実な取引を繰り返すことなんでしょ?」と

思い込んでいる人は、不誠実なアドバイスに気を取られ、

投資のつもりで投機の世界に引きずり込まれている人です。

投機をすることは別に悪いことではありませんが

それなりの心構えは必要です。
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